岐阜県美濃加茂市 担当者にインタビュー

取り組みを始めるに至ったきっかけ、経緯などをご説明いただけますか?

岐阜県美濃加茂市 健康こども部健康課 総務係 今井秀樹 氏

 当時の市長が、クアオルト健康ウオーキングに関心を持ったことがきっかけです。
当市は、令和2年度よりスタートした第6次となる総合計画の名前は「ウォーカブルシティ・ミノカモ」。
「すべての健康のために歩き続けるまち」と題して進めています。
基本構想のど真ん中に「健康」を掲げ、いろんな意味で「歩く」をキーワードにした総合計画となっており、クアオルトの理念を包括したような総合計画を進めていることから、クアオルト健康ウオーキングの取り組みがスタートしました。

 また、当時、太陽生命クアオルト健康ウオーキングアワードの存在を近隣自治体であり、先進地でもある関市ご担当の方よりご紹介いただき、応募させていただきました。

首長や他部署に対して理解してもらうためにプレゼンをするのは、かなり大変ではないかと思うのですが、苦労したところなどがあれば伺えますか?

 市長の指示から始まりましたので、市長や他部署との調整は円滑に進みました。
特に、総合計画の中の「6つのまちづくり宣言」が中核にあり、その筆頭が「健康増進」であったことや、健康増進の目標が「健康寿命の延伸」と「健康増進に積極的に取り組んでいる人の割合」を掲げ、クアオルトの理念と合致していることもあり、導入を前提として取り組みが始めれたのは助かりました。

クアオルト健康ウオーキングを活用して解決したいことはなんでしょうか?

 様々な活用方法があると思いますが、一番は市民の健康増進に役立てることだと考えています。
当市が期待しているのは、1つ目に導入地域における「地域活性化と人材育成」です。
候補地の1つは、里山千年構想を掲げた当市が、整備を地域に呼びかけ、まちづくり協議会や地元にある森林組合などがそれに呼応して、まさに官民一体となってきれいにした遊歩道で、クアオルトの導入は、地域活性化、郷土愛の醸成などに大きな効果が期待できます。
もう一つの候補地は、市が運営する森林公園内の自然豊かな遊歩道がたくさんあるコースです。森林公園は、市を代表する観光資源のひとつでもありますので、クアオルトが生み出す付加価値が利用者の拡大やスタッフのスキルアップにもつながるものと、運営サイドも大きく期待しています。

 いずれも、地域の皆さまや施設関係者などが、クアオルトによる地域・施設の活性化に大きく期待しています。
もうひとつ期待する波及効果は、「観光・ツーリズムでの活用」です。
美濃加茂の観光はウェルネス、健康。
それも自然を生かしたもの。
これは、ウィズコロナにおける観光誘客とも非常に相性がいい考え方になります。
そのため、現在策定中の観光ビジョンでも「健康」がキーワードのひとつです。クアオルトの観光分野での活用は、大いにやっていきたいと考えています。

クアオルト健康ウオーキングを導入しようとおもった理由はありますか?

理由は以下の4点です。

  • 総合計画においては、その基本方針がクアオルトの理念と一致すること
  • 里山千年構想においては、クアオルトで里山を活用することがその事業構想と一致すること
  • 今後市の重要施策となる三者協定事業においては、クアオルトとヘルステック事業との融合、という他の自治体に例のない取組ができること
  • 波及効果においては、地域づくり・人材育成・観光振興に大きな期待ができること

健康プログラムと合わせて、どんな特色をみせたいでしょうか?

 美濃加茂市は、里山千年構想で整備した環境をクアオルトで活用し、最先端のヘルステック事業と融合した新しいクアオルトの価値を創造することで、総合計画で目標に掲げる「市民の健康寿命延伸」の実現を推進します。