兵庫県多可町 担当者にインタビュー

クアオルトに興味をもったきっかけ、経緯をご説明して頂けますか?

兵庫県多可町 プロジェクト推進課 副課長 西川 陽子 氏

平成26年7月に、神戸山手大学の西村典芳教授から山形県上山市の活動をご紹介いただいたのがきっかけです。
実際に上山市を視察すると、ただ歩くだけではなく、心拍を計り運動負荷をコントロールしながら歩いていることにすごく感動しました。
ご案内いただいたガイドの皆さんは、明るく元気、歩かれていた皆さんも楽しそうで、これが健康づくりに繋がっているんだと感じました。
できれば、このような取り組みを多可町でも取り入れることができないか考えるようになりました。

クアオルトを導入するにあたり、首長や他部署に対して理解してもらうのは、かなり大変ではないかと思うのですが、苦労した点を伺えますか?

健康保養地構想(クアオルト)の話し合いをした時に、副町長も参加していたので導入についてはそれほど難しくありませんでした。
こういうことは、「取り組みたいです」と提案しても、言葉で説明するのがなかなか難しいと思いますが、議員の方々も、上山市へ視察に行き体験してくださったので、他部署の方にも少しずつですが理解を得ながら進めることができました。
これからは、健康部門、福祉部門、生涯学習部門と連携しながら進めていきたいと考え、7月中に、プロジェクトチームを立ち上げ、それぞれが取り組んでいることを出し合いながら、進み方を考えていきます。

クアオルト健康ウオーキングを活用して解決したいことはなんでしょうか?

まず第一に、町民の健康増進です。町ぐるみ健診では、「歩いたほうがいいよ、運動したほうがいいよ」と声をかけられている人はいると思うんですよね。
でも、どこで運動したらいいのか、どう運動したらいいのかすごく難しい、こういう方にクアオルト健康ウオーキングを知ってもらって、たくさんの人に歩いてほしいんです。
多可町は人口減少が進んでますので、交流人口も増やしていきたいと思っています。今後は、健康と宿泊を結びつけた取り組みができればいいなと考えています。

色々な健康増進方法がありますが、クアオルト健康ウオーキングを導入するに至ったポイントはなんでしょうか。

多可町では、ウェルネスウオーキング(https://www.wellness-walking.org/)をおこなっていますが、基本的には似ています。
今回、クアオルト健康ウオーキングをご支援して頂けるということで、いろんなウオーキングの形があってもいいと思っていましたので導入しました。
クアオルト健康ウオーキングのプログラムでは、多可町の食材をつかったヘルシーメニューや、アロマ(ラベンダー)を活用して、ウオーキングとうまく組み合わせた多可町らしいクアオルト健康ウオーキングを実施していこうと考えています。

健康プログラムと合わせて、どんな特色をみせたいとお考えですか?

宿泊を伴うプログラムでは、多可町は昔から豆腐作りをしているところがあり、豆腐作りを体験していただき、宿泊先の夕食で自分が作った豆腐を召し上がっていただくといった内容を考えています。
また、地域資源の杉原紙の紙漉きもあります。「体験」と「ウオーキング」を組み合わせたプログラムを企画していきたいと思います。