導入自治体事例岐阜県下呂市

下呂市の魅力を最大限に活かした日本型クアオルトへ

日本三大名泉「下呂温泉」で広がるクアオルト

百々ヶ峰・ながら川ふれあいの森コース 「下呂温泉合掌村コース」にてガイド研修のようす

官民一体の推進体制を構築

 下呂市は、日本三大名泉「下呂温泉」がある山紫水明の地。クアオルト事業を健康のまちづくりに積極的に活かそうと、下呂クアオルト推進協議会を設立し、官民一体となって推進しています。
 ドイツのクアオルトは、自然の4つの療養要素で分類されており、そのうちのひとつ「土壌(土に由来する温泉や泥)」、いわゆる温泉のクアオルトがもっとも多く存在します。令和6年7月、山内下呂市長は、岐阜県知事、クアオルト事業に取り組む県内の首長とともにクアオルトへ視察に訪れ、ヨーロッパ重要温泉保養地の一つとしてユネスコ世界文化遺産に登録された「バート・キッシンゲン」をはじめ、温泉のクアオルトを視察。
推進協議会の瀧副会長(水明館社長、観光協会会長)も同行され、気候の要素を活用するクアオルト健康ウオーキングに加え、温泉を利用した滞在型の保養プログラムの造成に期待がかかります。

温泉と医療が結びつき、下呂市型クアオルトが始まる

金華山・長良川・岐阜公園コース 岐阜県立下呂温泉病院と下呂市が連携協定を発表

 また、日本循環器学会に英論文で発表した実証研究にも参画した医師の一人で、岐阜県立下呂温泉病院の西垣院長が中心となり、クアオルト事業を活用して、持続可能で安心・安全な医療を受けられる、Integrated Medical City (統合型総合医療市)を目指しています。  このように、温泉や医療と結びついて、下呂市ならではの日本型クアオルトの誕生に向けて動き始めており、すでに岐阜県内でクアオルト事業を導入している飛騨市、岐阜市、関市、美濃加茂市と連携し、周遊できるようなヘルスツーリズムへの発展に期待がかかります。