導入自治体事例兵庫県多可町

森林を、地域を越えた健康資源へ

森林環境譲与税を活用し、上流と下流の自治体を健康づくりでつなぐ多可町モデル

エーデルささゆりガルテンコースの拠点 森のホテル「エーデルささゆり」の美しい庭 エーデルささゆりガルテンコースの拠点 森のホテル「エーデルささゆり」の美しい庭

 兵庫県多可町では、豊かな森林を活かしたクアオルト健康ウオーキングを住民の健康づくりに活用するとともに、その価値を町外にも広げる新たな取り組みを進めています。

 多可町が着目したのが、森林環境譲与税を活用した近隣自治体との連携です。加古川の上流に位置し豊かな森林を持つ多可町と、下流域に位置する稲美町・播磨町が連携。多可町の森林を舞台にした健康ウオーキングを、両町の住民が体験する仕組みをつくりました。2026年3月には3町で連携協定を締結し、バスツアーなどを通じた交流を進めています。

川の冷たい水を長いひしゃくですくい腕にかけて「冷たくさらさら」川の冷たい水を長いひしゃくですくい腕にかけて「冷たくさらさら」

 森林環境譲与税は、森林整備だけでなく、森林が持つ公益的な機能の普及啓発などにも活用できる財源です。森林の少ない地域にとっては、住民が実際に森を訪れ、その価値を体験する機会となり、多可町にとっては森林を健康づくりや交流に活かす新たな活用先が生まれます。

「森を持つ自治体」と「森を利用したい自治体」を健康づくりでつなぐ。多可町の取り組みは、森林環境譲与税を地域内だけで完結させず、自治体間の連携や交流人口の拡大へと発展させる、新しい森林活用のモデルとなっています。